
夕暮れのフィルム 焼けたページの隅で
君が笑った ただそれだけで 胸が鳴る
コインランドリーのガラス越しの自分
何者にもなれずに 誰かを待ってた
言い訳みたいな星屑が
胸の奥 弾けては消える
声にできず 咳をするたび
恋がまた 形を変えてゆく
ねぇ 言わないままでいいかな
どうせ届かないって知ってた
風がさらった「またね」のあと
世界が急にモノクロになった
ねぇ 叶わないほど眩しい
君のいる景色がまぶたを刺す
涙まじりのネオンの夜
僕だけ まだ夢を見てた
季節は裏切る ポストに残る便り
ひらがな混じりの“好き”を
ぐしゃぐしゃに捨てた
歩幅も知らない二人の影が
交わらずに やがて灯りに溶けた
片道切符の未来でも
君が笑うなら乗れる気がした
でも本当は知ってたんだ
もう僕の居場所じゃないってこと
ねぇ 止めないで流れていいよ
君の物語にはなれない
少しだけ 触れた温度で
生きてゆけると 思えた夜
ねぇ すれ違いの奇跡でも
名もない愛に名をつけたくて
答え合わせのないままの
“またね”が胸を締め付けた
噛み砕けないセリフだけが
口の中でじゃれついてる
真夜中の交差点
青信号に急かされながら
冷めたカフェラテ 指先だけが
君のいた日々をまだ覚えてる
どうして忘れられないまま
今日も夢のふりして眠るの?
ねぇ もう泣いてもいいかな
誰かのものの君が好きだった
繋げない手 ほどけるリズム
時計の針さえ 裏切る夜に
ねぇ 今さらだけど言わせて
「君が好きだった」それだけでいい
滲んだ街に 口笛吹いて
僕だけ まだ夢を見てた
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